昨晩は私の尊敬する美輪明宏さんのコンサートに行ってきました
周りの人に話すたびに「渋いね」「意外だね」
「スピリチュアルなのが好きなの?」「あの震える声がいいの?」と返ってきました。
そんな中行きたい!!!って諸手を上げて一緒に行こうと言ってくれた、
フヒヒさんに本当に感謝♪
まず会場に着いて驚いたのは、入場列の方々の層の広さ!
お爺ちゃんお婆ちゃん、若い女子もビジネスマンも
こんなに老若男女が一人の方を見に来られるなんて凄いですよね
そして建物の中に入ると凄く良いお香のかおりが。
においって動画サイトや音源じゃ分からないですよね、
ああ本当に生で観に来たんだなって実感しました。
時間になり、幕が上がると黒髪に白い衣装の美輪さんが
普通に登場。第一声が「どうも仲間由紀恵です」wwwww
劇場の建築の素晴らしさの話、時事話、戦争の話、哲学的な話。
本当に美輪さんだからこそ出来るトークの幅広さ!
美輪さんの思い出話に出てくる方々が
江戸川乱歩さんとか寺山修司さんとか三島由紀夫さんとか
川端康成さんとか、教科書に出てくるレベルの方ばかりで
びっくりしましたw
そして曲に入る前に、この曲はどういった情景を見て書かれたか
説明してくださるんですね。
東京に出てホームレスになり2~3日に1回食べるか食べられないかの中、
友人にかくまってもらい、すすきの広がる当時の世田谷区の秋の景色と
若い男女を見た時に書いた曲、というように
ご本人の表現力や舞台の幻想的な演出も相まって、
私もその景色や時代に連れて行って頂いた気持ちになりました。
私も愛する九州・長崎の異国情緒あふれる景色が浮かんだり、
一人の女性の波乱万丈な人生の曲だったり、
そして、ずっと生で聴きたかった「ヨイトマケの唄」を第一部の最後に歌って下さり、
涙が止まりませんでした。
ヨイトマケの唄のお母さんは、自分の名前を書くのがやっとの人。
でも自分の仕事に誇りを持ち、一生懸命子どもを育てた。
「頭が良い人が偉いんじゃない、スポーツが出来る人が偉いんじゃない、
お金持ちが偉いんじゃない。本当に偉いのは、正直で思いやりのある人間なんだよ」
素晴らしい言葉ですね。
紅白で歌われた時に、若い人たちも凄くツイッターで盛り上がって下さったそう。
ヨイトマケの唄は半世紀前の曲だけれど、やっぱり若い人たちも
こういう曲を求めてらしたんだなって。
第二部になり、花をふんだんにあしらった「ここは極楽か?」と思うような
綺羅びやかで上品な舞台になりました。
美輪さんも素敵な真っ青なドレスでご登場。
そして愛の讃歌を始めとしたロマンちっくで叙情的な歌を歌って下さいました。
最後にはみなさんスタンディングオベーション。
すぐに幕が上がり、アンコールとして「花」を歌って下さいました。
私は沖縄の素敵な曲だなぁぐらいしか印象を持っていなかったのですが、
美輪さんはこれを転生の歌だと解釈されているそうです。
人生色んな辛いことがある、病になったり貧しくなったり卑しい人に会ったり。
でもそれは人間が成長して菩薩様だったり如来様だったりになるための
人生のランクアップをするための試練だと。
学校だって、小中高大大学院と上がるほど試験が難しくなるのと一緒で、
神様も人間としてランクアップさせたい人に試練を与えるのだと。
そして、どんな辛いことがあっても色んな涙を流し、笑い、
最後に心の花を咲かせましょうと、そういう曲と解釈されているそうです。
その後歌に入り、美輪さんの解釈で歌ったバージョンの迫力は半端じゃなかったです。
力強くて優しくて。
色んなコンサートを見て来て、どれも大好きですが
こんなに心の深い所に呼びかけてくれるコンサートは初めてです。
人生のお勉強をさせて頂きに参った感じです。
そんな美輪さんも御年81(ご本人はもう18になったのでとおっしゃいましたがwww)
ぜひ皆さんもいってみて下さい!
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美輪明宏さんのコンサートに行って参りました
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